この日から会場限定で発売する新音源のレコ発であり旧知の仲のリフレインとの2マンライブ。
先にリフレインが歌を聴かせるライブで会場を暖かい雰囲気に持っていく。
続いてアマノジャク。会場の雰囲気を確かめつつも1曲目から上がっていこうという気持ちのこもった曲「屋上」。その勢いのままに2曲目を歌い上げ、最初のMCでVoミヤザキがいつになく真摯にこのイベントに対する思いを丁寧に選んだ言葉で伝えようとしている姿が新鮮だった。
メンバー全員が普段より確実にテンションが高い中、特にミヤザキは高かったのか「カステラ」、「自分ルール」、「ナイショ」と続くなかいつも以上にMCの回数が多い。それでもそのメンバーの熱さがお客さんに伝わり共感し会場の熱が上がっていく。
そして後半の6曲目が「手紙」という曲で2バンドが同じタイトル同じテーマで作曲するという試みで、リフレインはVo上田がKeyを弾くというスタイルですばらしいバラードに仕上がった。これに対しアマノジャクはミドルテンポのしっかりとしたバンドサウンドでバックがもり立てその上にミヤザキの絶妙な言葉選びとそこから作られる詩の世界観を乗せ熱く歌い上げる。
自分自身の青臭さを歌った「黄昏流青群」。ミヤザキの思いを詩に乗せそれをバンドとしてさらに広げていく曲「言葉の盾」。
ラストは「音がえし」。過去の実体験を曲にして音で届ける。決して器用ではないけれどライブや曲を通して何かを伝え成していこうとする確かな意志や決意が感じられる。
個々の個性からくる力強いサウンド、独特な歌い回し、泥臭く青臭い歌詞、全ての醍醐味を詰め込んだこの1曲で2マンライブを締めくくった。
アンコールでは2バンドによるセッションで、ライブ中にはなかったコール&レスポンスも見られバンドとお客さんの大合唱で終わり、最後にこのイベントはこの会場にいる全ての人達で作り上げたという思いにさせた。
TEXT:植島
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